今日(12月14日)、私が外出している間に、ある出来事がありました。 野球部の先輩であるキャプテンが、お母さんの運転で、わざわざ我が家まで来てくれたのです。
うちは電車通学で、学校からは離れています。 車なら片道40〜50分はかかる距離です。 近くに来た「ついで」ではありません。 ただ、不登校になった息子の顔を見るためだけに、貴重な休日を使って走ってきてくれたのです。
妻が見た、息子の「変化」
私はその場にいられませんでしたが、対応してくれた妻が、後でこんな話をしてくれました。
ピンポーンという音が鳴り、モニターに泥だらけの練習着を着た先輩が映った瞬間。 部屋から出てこずに物陰から覗いていた息子の顔が、パッと輝いたそうです。
先日、iPhoneを渡そうとした時に見せた「歪んだ愛想笑い」とは違う。 野球が大好きで、先輩を慕っていた頃の「本物の笑顔」だったと。
父「あいつ、そんな顔で笑えたのか……」
妻からの報告を聞いて、私は胸が熱くなりました。
「会いたい」けど「開けられない」
しかし、笑顔を見せたのは一瞬でした。 「出てきなよ」という妻の言葉に、息子は首を横に振り、逃げるように2階の自室へ戻ってしまったそうです。
心は強烈に「会いたい」と叫んでいる。 でも、体が拒絶して動かない。 先輩がわざわざ遠くから来てくれたことが分かるからこそ、今の情けない自分を見せたくなかったのかもしれません。
キャプテン、本当にありがとう
結局、妻が一人で外に出て、先輩とお母さんに挨拶をしてくれました。 「遠いところごめんね。まだ会えないみたい。でも、本当にありがとう」
先輩は嫌な顔一つせず、「また来ます」と言って帰っていったそうです。
私が帰宅してから、静まり返った息子の部屋を見上げました。 会えなかったけれど、先輩の車が走ってきた40分の道のりと、その想いは、間違いなく息子の心に届いています。
キャプテン、そして運転してくださったお母さん。 本当にありがとうございました。 お二人の優しさが、今の私たち家族にとって一番の特効薬です。





コメント