はっきりさせておく。 俺たち親子の第一志望は、あくまで「今の高校(全日制)」に戻り、野球部で白球を追うことだ。 そこは絶対にブレない。
だが、不登校の現実は甘くない。 毎朝の「行く行かない」の攻防。先生からの進級に関する重たい電話。 先の見えないトンネルの中で、正直、俺のメンタルも限界が近かった。
「このままじゃ共倒れになる」
そう感じた俺は、ある「保険」をかけることにした。 それが、通信制高校の資料請求だ。
なぜ今、「転校」の資料なのか?
誤解しないでほしい。今すぐ転校させるつもりはない。 この資料は、息子の目につかない俺の机の引き出しの奥に、そっと隠してある。
では、なぜ取り寄せたのか? それは、親である俺の「精神安定剤」としてだ。
「もし今の高校がダメでも、世の中にはこれだけ『別の道』がある」 「毎日通わなくても、高卒資格は取れる」 「中には、野球ができる学校だってあるらしい」
そう頭で理解するだけじゃなく、物理的に「モノ(資料)」として手元にあるという事実が、張り詰めた親の神経をフッと緩めてくれるのだ。 この安心感は、何物にも代えがたい。
実際の資料請求(ズバット)を試してみた
俺が使ったのは「ズバット通信制高校比較」というサイトだ。 理由は単純。一括で、無料で、一番手間がかからなそうだったからだ。
入力は1分。しかし…
ネットでの入力は、拍子抜けするほど簡単だった。 住んでいる地域や現在の学年を選ぶだけ。1分もかからない。
だが、ここで一つだけ、親父たちに伝えておくべき注意点がある。
【洗礼】申し込み直後、「鬼電」が来るぞ!
送信ボタンを押して、ホッと一息ついたのも束の間。 登録した電話番号に、見知らぬ「0120」番号や携帯番号から着信が入った。
俺の場合、申し込みからわずか1時間で3件の電話があった。
正直に言う。「うわ、めんどくさ…」と思った。 仕事中にかけてくるなよ、と。
だが、よく考えれば、これも向こうの仕事だ。 内容は「資料送付の確認」や「現状のヒアリング」「体験会のお知らせ」といった事務的なもの。 不登校の子を持つ親をサポートしようという熱意の裏返しでもある(そう思うことにした)。
親父キャプテン流「電話のかわし方」
もし、あなたが電話で話すのが億劫なら、無理に出る必要はない。 資料さえ届けばそれでいいなら、留守電にしておくか、出たとしても一言こう言えばいい。
「まだ検討段階なので、まずは資料だけ見せてください。必要ならこちらからかけます」
これで電話は止まる。 ビビる必要はない。「向こうも必死だな」と軽く受け流して、堂々と資料だけ受け取ればいいんだ。
届いた「選択肢」の山
数日後、ポストにずっしりとした封筒が届いた。 開けてみると、そこには想像以上の数の「選択肢」が詰まっていた。

N高、クラーク、ルネサンス…。 中身をパラパラと見て驚いた。 俺たちが知っている「学校」とは、全く違う世界がそこにはあった。
- 毎日通う必要はない。
- 自分のペースで勉強できる。
- 専門的なスキルが身につく。
「へぇ、今はこんな選択肢があるのか」
その瞬間、俺の肩から重たい荷物が一つ、ストケと落ちた気がした。 「今の高校に戻れなければ人生終わり」という呪縛から、解放された瞬間だった。
結論:これは「親のお守り」だ
繰り返すが、この資料は息子にはまだ見せない。 俺の机の中にしまっておく。
これは、親父が冷静でいるための「お守り」だ。 最悪の事態を想定し、準備しておく。それができるのが、一家のキャプテンの役目だろう?
もし、あなたも俺と同じように、毎日のプレッシャーで押しつぶされそうになっているなら。 無料だし、リスクはない。今のうちにカタログだけでも手元に置いておくといい。 それだけで、明日から見える景色が少し変わるはずだ。
※今の高校がダメでも、ここがあると思えば楽になれます。
※入力は簡単だが、直後の電話には注意しろ!無理に出なくてOKだ。資料だけ手に入れろ。