キャプテンが訪問してくれた翌日(12月14日)。 家の中で、静かな変化が起きました。
「バッティングセンター、行かん?」 中1の次男が、部屋にこもる兄を誘い出したのです。
私は仕事中だったので、妻が車を出してくれました。 妻からのLINE報告で、事の一部始終を知りました。
ポケモンでもいい、外に出ろ
妻によると、バッティングセンターに着いても、妻は駐車場で待機していたそうです。 「私が中に入ると、監視されてると思うやろうから」 この配慮は、私にはできませんでした。
「兄ちゃん、中に入っていったよ」 妻からのLINEを見て、私は胸を撫で下ろしました。
もしかしたら、目的はバッティングではなく、スマホゲーム(ポケモン)のモンスターがそこに出るから、捕まえに行っただけかもしれません。 弟に付き合わされただけかもしれません。それでも、「家の外に出た」「野球の空気が漂う場所に行った」。 この事実だけで、今の私たちには十分すぎる「前進」です。
毎朝の「日課」で見つけた光
そして翌朝。 私はいつものように、息子が寝ている間にこっそりとスマホをチェックしていました。 本当はいけないことです。プライバシーの侵害です。 でも、息子が今何を考え、誰と繋がっているのかを知らないと、不安で押しつぶされそうになるのです。
そこで、インスタグラムのDM通知に目が止まりました。 地元の別高校に進んだ、野球部時代の友人からのメッセージでした。
「お前、イベントいなかったな。部活も学校も休んでるみたいやけど、大丈夫か?」
心臓が跳ねました。 息子はなんと返しているのか。 「うるさい」「ほっとけ」と書いているのか。
恐る恐る、息子の返信を見ました。
「そのうち行くことになると思うから、心配するな」
俺は待てる
その一行を見た瞬間、張り詰めていた糸が切れそうになりました。 あいつは、諦めていなかった。 腐っているように見えて、布団の中で「いつか戻らなきゃ」と自分自身と戦っていたんです。
親の私が、ネットやオーディオブックで「不登校の解決法」を必死に調べて、「休ませるべきか、無理やり行かせるべきか」と頭を抱えている間に、息子は自分なりのペースで答えを出そうとしていました。
焦るな、俺。 終業式が近いとか、単位がどうとか、そんなことはどうでもいい。 本人が「行く」と言っているんだ。 その時が来るまで、黙って信じて待とう。
明日は、ジムの無料体験に行ってきます。 学校への復帰は、体が元気になってからでいい。 そう腹をくくれた朝でした。
▼子供のスマホを見てしまうほど、不安な親御さんへ
私も毎日、罪悪感を感じながらチェックしてしまいます。 「何を考えているか分からない」のが一番怖いからです。 もし、お子さんの本音が分からなくて限界を感じているなら、第三者のプロに相談して、「親の心の整理」をするのも一つの手です。

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