「俺は会社を2つ経営している。従業員も抱えている。金ならある。だから息子の不登校くらい、なんとかなるはずだ」
俺はずっと心のどこかでそう思っていた。
5万円の怪しい支援業者に頼んで、無理やりスマホを取り上げてでも学校に戻そう。それが「愛」だし、父親の「教育」だと信じていた。
でも、間違っていた。
その過信が、最悪の事態を招いた。
今日は、俺が父親としての「完全敗北」を認め、そして家族の命を守るために「地元の全日制高校への復帰」という看板を下ろした夜の話をしようと思う。
「学校に行け」と言った妻が、殴られた
きっかけは、本当に些細なことだった。
「3学期から行けば進級できるって先生が言ってたよ」
焦った妻が、不用意にそう声をかけた瞬間だった。
息子の中で、何かが「プツン」と切れた音がした。
ドカッ!という音と共にキッチンを蹴り上げ、止めに入った妻の右肩に、高1男子の全力のパンチが入った。
妻が悲鳴を上げ、俺が割って入る。
次の瞬間、俺の首に息子の腕が回った。アームロックだ。
「殺される」
大袈裟じゃなく、本能でそう感じた。
身長も伸び、スポーツで鍛えた息子の力は、もう「子供の反抗」のレベルを超えていた。
そこで俺は、冷や水を浴びせられたように悟った。
「これは教育じゃない。命の危険だ」
「学校なんて行かなくていい。生きてさえいればいい」
1日8時間のTikTokは「麻酔」だった
嵐が去った後、俺は息子のスマホのデータを見た。
スクリーンタイムは「1日平均 8時間27分」。
その内訳は、1週間でTikTokが25時間、オンラインゲームが17時間。
俺はずっと、これを「怠け」だと思っていた。
「こんなことばかりしているから、昼夜逆転して学校に行けないんだ」と。
だが、違った。
彼は、現実の「辛さ」や「惨めさ」を感じなくて済むように、デジタルという強力な「麻酔」を打ち続けていただけだったんだ。
明日が来る恐怖を、ショート動画のドーパミンで誤魔化していただけなんだ。
もしあの時、俺が強硬な業者に頼んで、無理やりこの麻酔(スマホ)を奪っていたらどうなっていたか。
麻酔が切れた患者が暴れるように、今度こそ俺たち家族は取り返しのつかない怪我を負っていただろう。
撤退戦の始まり。「逃げ道」を探せ
その夜、俺は決断した。
「全日制高校」への復帰は、もう無理だ。
これ以上こだわれば、家族が崩壊する。
俺は経営者としてのプライドを捨てた。
「地元の進学校を出なきゃダメだ」という見栄もゴミ箱に捨てた。
そして、泥臭く検索を始めた。
「今の単位を引き継いで、傷つかずに卒業できる場所」
そこで見つけたのが、通信制高校という選択肢だった。
今まで「通信制なんて」と食わず嫌いしていたが、調べてみて驚いた。
今の息子にとって、ここは「都落ち」なんかじゃない。「シェルター(避難所)」だ。
親の「余裕」が子供を救う
一校ずつ調べる気力なんて、暴力の後の俺には残っていなかった。
だから俺は、ある方法を使って「今の家から通える学校」を一気に洗い出した。
届いたパンフレットをテーブルに置き、息子にこう伝えた。
「もう無理しなくていい。ここから、お前が一番楽になれる場所を選べ」
その時、息子の目から殺気が消えた。
俺たちが用意すべきだったのは、「正論」ではなく「逃げ道」だったんだ。
もし今、あなたがお子さんの不登校で「詰んで」いるなら。
無理やり学校に戻す前に、まずは「別の道」があることを知ってください。
資料を取り寄せるだけでも、「いざとなればここに行けばいい」という親の心の余裕が生まれます。
俺が実際に使ったサイトや、資料請求で失敗しないためのポイントは、別の記事にまとめておいた。
同じ地獄を見る前に、これだけは読んでおいてほしい。
もし今、あなたがお子さんの不登校で「詰んで」いるなら。
無理やり学校に戻す前に、まずは「別の道」があることを知ってください。
資料を取り寄せるだけでも、「いざとなればここに行けばいい」という親の心の余裕(保険)が生まれます。
俺が実際に手に入れ、机の中に隠し持っていた「心のお守り(プランB)」について、別の記事に詳しく書いておいた。
学校を比較するためじゃない。
親父が潰れないために、これだけは持っておいてほしい。
