先生たちがくれた「温情の点数」。今の高校に戻るのが一番「楽な道」なのに、息子にはそれが見えない。

昨日、息子がジムの無料体験に行ってきました。 妻の報告によると、帰宅後の息子は無言。 「本職は野球だぞ」という妻の精一杯の冗談にも、クスリとも笑わなかったそうです。

映画のように「汗を流して笑顔で帰還!」とはいきません。 現実は、もっと地味で、重たいものです。

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成績表にあった「先生たちのメッセージ」

そして今日、高校の懇談会に行ってきました。 2学期の成績です。

欠点(赤点)の数は、予想していたよりもずっと少なかったです。 正直、ほとんどダメだと思っていました。

先生の話を聞いて、胸が熱くなりました。 いくつかの教科の先生たちが、学校に来れていない息子のために、追試や補講にかからないギリギリの点数をつけてくれていたのです。

「3学期から復帰すれば、進級もできる。卒業もできる」 担任の先生は、そう言って「復帰への切符」を私の手元に残してくれました。

大人から見れば「イージーゲーム」だが

客観的に見れば、答えは一つです。 今の高校に残るのが、人生において一番コストが低い「イージーな道」です。

  • 先生たちは待ってくれている。
  • 単位もまだ間に合う。
  • 転校や中卒で働く苦労に比べれば、今の学校の制服を着る方がずっと楽だ。

私が今の息子の年齢で、この状況なら、迷わず「行きます」と言うでしょう。 計算ができる大人なら、誰でもそうします。

でも、今の彼には、この「整備された舗装道路」が、断崖絶壁に見えているのかもしれません。

「お得」では動かない心

「こっちの道の方が得だぞ」 「今ならまだ間に合うぞ」

そんな理屈(損得勘定)は、心が折れている人間には届きません。 ジムでの無表情がそれを物語っています。

彼が必要としているのは、「楽なルート」の提示ではなく、その一歩を踏み出すための「燃料」なんでしょう。

先生たちの、点数に込められた優しさ。 それを彼が「ラッキー」と受け取れる日が来るまで、この切符を私が大事に預かっておこうと思います。

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