昨日は、息子の友達が来てくれて、久しぶりに光が見えた日だった。 「よし、このまま良い流れに乗ろう」 そう思った矢先のことだ。
我が家に、「月に一度の台風」が上陸した。
天国から地獄へのLINE
朝、仕事に向かう俺のスマホが震えた。 妻からだ。
内容は、あまりにも強烈だった。
- 「だまれ」
- 「やるやる詐欺」
- 「寝てる姿を見るのがウザすぎて嫌だから」
- 「もう事務所にいなさい(帰ってくるな)」
俺なりに反論した。 「週6で働いている」「体もしんどい」。 事実だ。家族のために、老体に鞭打って働いている。
だが、そんな正論は、今の妻には油に火を注ぐだけだった。 「体力的にしんどいとか、知らん」と一蹴された。
不登校ストレス × PMS(月経前症候群)
わかっている。 これは妻の本心半分、「ホルモン」の仕業半分だ。
普段、不登校の息子と24時間向き合っているのは妻だ。 「学校に行くのか行かないのか」 「昼ごはんどうするのか」 常に神経をすり減らしているところに、生理前のホルモンバランスの乱れが直撃する。
制御不能になったイライラは、一番近くにいる「攻撃してもいい相手(俺)」に向かう。 俺は、家庭内の「サンドバッグ」だ。
「事務所にいなさい」は優しさかもしれない
昔の俺なら、「俺だって頑張ってるだろ!」と怒鳴り返して、家庭崩壊していただろう。 でも、今は違う。
妻の「事務所(職場)にいなさい」という言葉。 これは、 「今の私は危険だから、離れていて」 という、彼女なりのSOSかもしれない。
売り言葉に買い言葉で戦っても、誰も幸せにならない。 だから俺は、今夜は大人しく職場の作業場に泊まることにする。 これを「逃げ」と言う人もいるだろう。 でも俺は「戦略的撤退」と呼びたい。
全国の「サンドバッグ」親父たちへ
理不尽なLINEに傷ついているお父さん。 あなたは悪くない。働いているだけで偉い。 でも、家で戦っている奥さんもまた、見えない敵と戦っている。
台風が過ぎ去るのを待とう。 嵐の中で傘をさしても折れるだけだ。 今はただ、物理的な距離をとって、自分の心を守ろう。
逃げ込んだ先は、神様の前だった
「事務所にいなさい」と言われ、すごすごと家を出た俺。 でも、真っ直ぐ職場に行く気にはなれなかった。
気がつくと、正月に家族で来た神社に足を運んでいた。

家から持ってきた正月の「しめ飾り」を納めてきた。 これで正月も完全に終わりだ。
おみくじ掛けを見ながら、思い出した。 「大吉」 神様は息子に「行け」と言ってくれた。
俺は賽銭箱の前で手を合わせた。 息子の再登校のため? いや、それもそうだが、今の願いはもっと切実だ。
「どうか、妻のイライラが鎮まりますように」 「そして、家族みんなが笑って過ごせますように」
「だまれ」と言われても、「ウザい」と言われても、俺ができるのはこれくらいだ。 家族の安全と健康を祈り、妻が少しでも楽になることを願う。 それが、サンドバッグ親父なりの「反撃」であり「愛情」だ。

さあ、神頼みも済んだし、今夜は大人しく職場で寝るとしよう。
俺たちの仕事は、嵐が去った後に、何事もなかったように「おはよう」と言うことだけだ。

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