脂肪肝は「肉体の倒産」のサイン。戦う大人たちへ告ぐ、己の体を今すぐ「事業再生」せよ

このブログの更新が完全にストップしていた。

理由はシンプルだ。私自身が「倒産の危機」に瀕し、その立て直しに全精力を注いでいたからだ。

誤解しないでほしい。会社の資金繰りがショートしたわけではない。私にとっての最大の資本であり、すべての土台である「肉体」が、脂肪肝という名の債務超過に陥り、システムダウン寸前だったのだ。

日々、重圧の中で決断を下し、現場を走り回り、家族を守る。そのプレッシャーを言い訳に、夜はストロング系の酒で脳を麻痺させ、締めの炭水化物やジャンクフードという「最悪の負債」を体内に流し込み続けていた。会社の数字(赤字)には血眼になって怒るくせに、自分の血液検査の数値(赤字)は「まあ、歳だから仕方ない」と見て見ぬふりをする。

そんな矛盾した生き方が、通用するはずがなかった。

食後は強烈な眠気とだるさに襲われ、午後のパフォーマンスは地に落ちる。集中力は途切れ、常に体が重い。これは単なる老化ではない。体からの「これ以上、不良債権(糖質と酸化した脂質)を抱えきれない」という悲鳴だった。

己の体をコントロールできない人間に、ビジネスも家族もコントロールできるわけがない。私は覚悟を決めた。ダイエットという生ぬるい言葉は捨て、自らの肉体を「事業再生」すると。

目次

「もったいない」というサンクコストの呪縛を断て

肉体の事業再生において、最初にやるべきことは運動ではない。徹底した「損切りの決断」だ。

例えば、目の前にセットで買ってきたフライドポテトがあるとする。少し食べて「これは今の自分の体(肝臓)にとって、処理不能な毒だ」と気づいた時、あなたはどうするか。

多くの人は「お金を払ったから、もったいない」と、最後まで胃袋に押し込んでしまう。

経営で考えてみてほしい。導入したものの、全く利益を生まないどころか、維持費だけで会社の体力を奪い続ける不良設備がある。それを「投資した金額がもったいないから」と稼働させ続ける経営者がいたら、即刻クビだろう。

数百円のジャンクフードを捨てる痛みを避けるために、将来の健康という「数千万円の価値」をドブに捨てる。このサンクコスト(埋没費用)の呪縛から抜け出さない限り、肉体の黒字化は絶対にあり得ない。私は目の前にある揚げ物を、一切の躊躇なくゴミ箱へ捨てる(損切りする)冷徹さを身につけた。

血糖値の乱高下は、企業の資金繰り悪化と同じだ

もう一つ、私が徹底的にメスを入れたのが「糖質のコントロール」だ。

空腹時に、いきなり白米や麺類、甘い飲み物を体内に放り込む。すると血糖値がロケットのように垂直上昇し、その後インスリンが大量分泌されて急降下する。

この「血糖値スパイク」こそが、午後の猛烈な眠気やイライラ、そして圧倒的な疲労感の正体だ。

入金(糖質)がドカンとあった直後に、莫大な支払い(インスリンによる吸収)が発生し、手元に資金(エネルギー)が全く残らない。まさに自転車操業の資金繰りと同じである。

私は、この無駄な乱高下を完全にフラットにする戦略をとった。

食事の最初は必ず「食物繊維(野菜や海藻)」から投入し、胃腸に鉄壁の防波堤を築く。その後に、筋肉と肝臓を修復するための良質な「タンパク質と脂質」を入れる。白米やパンなどの純粋な糖質は、極限まで削り落とした。

脳のセンサーが正常化する「革命」の瞬間

この「損切り」と「防波堤の構築」を冷徹に継続していくと、ある日突然、体の中でブレイクスルー(革命)が起きる。

「すぐにお腹がいっぱいになる」のだ。

これまでどれだけ食べても「もっと糖を入れろ!」とエラー信号を出していた脳の満腹センサーが、正常に機能し始める。惰性で買ってきたホットスナックを見ても、「今の自分には不要なコストだ」と、体が自然と拒否するようになる。

我慢や努力のフェーズを抜け、肉体が完全に「燃焼の自動運転モード」に入った瞬間だった。

現在、私の体重はピーク時から確実な右肩下がりを描き、何より日中の集中力が劇的に研ぎ澄まされている。脳に靄(もや)がかからず、疲労感もない。この圧倒的なパフォーマンスこそが、自分自身に正しい投資を行った最大のリターンである。

同世代の戦う親父たちへ。

言い訳はもう終わりにしよう。あなたの体は、あなたが経営する最も大切な「会社」だ。今日、目の前にあるその一口を「投資」にするか「負債」にするか。あなたの決断が、明日のパフォーマンスを、そして人生の黒字化を決める。

(第2回:防衛戦略編へ続く)

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