領収書の山を前に、また今月も同じため息をついた。
現場を30人動かすのは苦にならないのに、自分の会社の事務作業だけは、いつまで経っても得意になれない。経理、メール対応、資料整理。どれも「誰かに任せられたら」と思いながら、結局は深夜に自分でやる羽目になる。
同じような感覚を抱えている経営者は、きっと自分だけじゃないと思う。
中小企業の「人手不足」は、もう一時的な問題じゃない
中小企業庁が発表した『2025年版中小企業白書』でも、中小企業の多くが構造的な人手不足という深刻な経営課題に直面しており、この状況は今後も続くと指摘されている。
自分の会社でも、現場の人員はなんとか確保できていても、バックオフィス業務まで手が回る人材はなかなか見つからない。求人を出しても、応募自体が集まらないことも珍しくない。
正社員採用だけが「人を増やす」手段じゃない

事務スタッフを一人採用すれば、月に10万円から30万円程度の人件費がかかる。社会保険や教育コストまで含めれば、実質的な負担はさらに大きい。しかも、繁忙期と閑散期で業務量に波がある会社にとって、正社員一人分のコストを固定費として抱え続けるのは、正直リスクでもある。
そこで最近気になっているのが、インターネット経由で事務・経理・人事・Web運用といったバックオフィス業務を外部の専門チームに依頼できる「オンラインアシスタント」「バーチャルアシスタント」と呼ばれるサービスだ。月々数万円程度から、必要な業務を必要な分だけ依頼できるという。
実際、何を任せられるのか

調べてみると、依頼できる業務の幅は思っていたより広い。
- データ入力、資料の体裁調整、議事録作成
- 社内外のメール対応、顧客情報の更新
- 経理・請求書まわりの事務作業
- SNS発信やブログ記事作成の代行
- 採用まわりの事務サポート
コア業務に集中する時間を確保できることが、経営者にとって一番の価値だと思う。自分のような「現場は回せるが事務は苦手」というタイプの経営者には、特に相性が良さそうだ。
「雇う」でも「一人で抱える」でもない、第三の選択肢
正社員採用のハードルは年々上がっている。かといって、経営者一人で全部を背負い続けるのも限界がある。
オンラインアシスタントは、その中間にある現実的な選択肢だと感じている。必要なときに必要な分だけ頼れて、固定費として重くのしかからない。設立から日が浅い会社や、人件費の高い都市部の企業ほど、こうしたサービスの恩恵は大きいはずだ。
今、検討していること

正直に書くと、自分はまだ導入前の段階だ。ただ、深夜に一人で領収書と向き合う時間を減らせるなら、一度きちんと比較検討する価値はあると思っている。
会社を大きくすることと、自分の時間をすり減らすことは、本来イコールじゃない。「全部自分でやる」ことに固執しなくていい、というシンプルな事実に、経営者になって何年も経ってからようやく気づいた気がする。
検討が進んだら、また続報を書きたい。
出典:
– 中小企業庁『2025年版中小企業白書』

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